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【石油・天然ガス】

伯ペトロブラスとCNPCが原油と製油所投資の交換で近く合意へ (18/04/20)
2018/4/20
中国【石油・天然ガス】

 4月19日のロイター中文網の報道によると、ブラジル国営石油会社Petrobrasと中国石油天然ガス集団(CNPC)は近く合意に達する見通しである。CNPCは製油所への投資の見返りに原油を獲得する。これにより、中国は米州において初めて製油能力を獲得する公算である。

 両社の交渉状況を知る消息筋によると、Petrobrasはリオデジャネイロ沿海のCampos盆地の油田権益とComperj製油所の使用権をCNPCに譲渡する公算である。

 また、別の消息筋によると、同製油所の生産能力を16.5万B/Dにするには約30億ドルの投資が必要になる。

 なお、Petrobrasが石油との交換によって中国から資金を得るのは今回が初めてではない。2016年にはPetrobrasは中国国家開発銀行と100億ドルの借入契約を更新した。この契約は最初2009年に結ばれ、石油輸出を担保にした。

 また、CNPCとPetrobrasは昨年MOUに調印し、石油探査と生産分野の戦略協力パートナー関係で合意した。これより先、両社はすでにSantos盆地のLibra鉱区で協力を展開していた。

 Comperj製油所への投資はブラジルの石油製品輸入を相殺するものになる。Petrobrasは過去10年間で約135億ドルをComperj製油所へ投資したが、成果は上がっていない。

 PetrobrasはComperj製油所の完成に期待しているが、資金投入を継続するつもりはなく、そのため、協力パートナーとの交渉を進めているところである。PetrobrasのPedro Parente社長は昨年、同製油所への投資についてCNPCと交渉中であることを明らかにしていた。

 なお、Petrobrasは先月、中国の山東科瑞石油装備有限公司と19.5億レアルに上る契約に調印し、Comperj製油所に天然ガス処理施設を建設することになった。

 (中国能源網 4月20日)