税関総署の発表によると、5月期の石炭輸入は2,246万トン、前年同月比0.7％増になり、4月以来の減少傾向が止まった。関係筋の情報によると、5月下旬以降、石炭輸入の伸び率が著しく上昇し、しかも大幅な増加傾向が続いている。

　これまでの供給の逼迫や価格上昇を受けて、5月下旬以来、重点発電所に対する石炭直接供給措置が講じられ、重点発電所用の石炭は影響を被らずに済んだ。そして、5月下旬以来の石炭輸入の大幅な増加により、発電所用石炭需要が有効に保障され、国内発電用石炭の供給圧力が緩和、これまでの石炭価格の連日の上昇傾向も収まっている。

　石炭輸入は、国内の石炭不足や石炭市場価格の安定に対して重要な作用を発揮する。特に東南沿海地区ではその効果は鮮明である。これから夏季の石炭需要ピークが到来すると、石炭輸入量も増加が続き、国内の発電用石炭の安定供給と価格の安定化に対してますます重要な作用を発揮するだろう。

　（我的煤炭網 6月9日）