少なくとも3,000万ドルに上る米国石炭が4回にわたり中国へ発送された。これより先、中国政府は米国から輸入する一部商品に25％の追加関税を課すと発表していた。中国の石炭輸入需要が底堅い中で、米国の対中石炭輸出は脅威に直面している。今回貨物船で発送された石炭は33.5万トン、追加関税を回避できるよう到着させる計画である。追加関税措置は8月23日から施行される。

　中国商務部は25％の追加関税を課す160億ドル相当の米国商品リストを発表したが、その中に石炭も含まれている。
　
　米国は昨年、中国へ320万トンの石炭を輸出し、中国にとっては第7位の輸入先になったが、供給量は8,000万トン近くに上るオーストラリア炭をはるかに下回る。

　米国の石炭はインドネシア炭やオーストラリア炭に比べ輸送に時間がかかり、コストが高くなる。また、品位はオーストラリア炭に及ばず、米国炭には優位はない。その上、25％の追加関税を課せられると、米国から輸入する石炭のコストは少なくともトン当たり30ドルに上昇し、米国炭は基本的に中国市場から排除されることになる。

　（中国煤炭網 8月14日）