1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

米中貿易戦争により米国産LNGはお先真っ暗 (18/08/21)
2018/8/21
中国【石油・天然ガス】

 World Oilの8月17日付報道によると、米中貿易戦争によって米国のLNGはお先真っ暗になっている。2018年冬は米国LNG企業にとって最も暗鬱な冬になる恐れがある。エスカレートする米中貿易戦争のため、米国LNGの大きな買主である中国石油天然ガス(PetroChina)が今年冬に米国産LNGの購入を停止する公算である。そのため、Cheniere Energy Inc.などLNG輸出企業は深刻な損失を被り、LNG価格の引き下げを余儀なくされる。

 米国のLNG企業の資金は大部分が長期契約に由来するが、Cheniereは昨年冬にスポット市場で巨額の収益を上げた。中国の堅調な市場需要に押し上げられる形で、2017年のアジアLNG価格は3年来の高い水準に上昇した。中国は近年、石炭火力発電所による汚染を減らそうとしている。

 中国が米国産LNGに対する輸入関税を25%に引き上げると、Cheniereを初め米国LNG貿易業者は低価格でスポット売りするしかない。また、アジアの他の買主も低価格で米国産天然ガスを購入することを希望している。

 8月10日、Cheniereは台湾の国営石油企業CPCとの間で2012年から25年間の契約に調印したと発表していた。

 (中国能源網 8月21日)