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【石油・天然ガス】

中国 初の都市ガス企業によるガス貯蔵庫が江蘇省で操業 (18/11/05)
2018/11/5
中国【石油・天然ガス】

 10月31日、中国で初めて都市ガス企業が建設と運営を行う廃塩鉱ガス貯蔵庫「港華金壇ガス貯蔵庫」の操業式典が江蘇省常州市金壇区で執り行われた。

 港華金壇ガス貯蔵庫は香港中華煤気と中塩金壇塩化有限責任公司が共同で建設し、総投資額は約12億元になる。2014年に常州市金壇区直溪鎮で着工された。2期に分けて建設を進め、第1期は10坑建設し、年間ガス総貯蔵量は4.6億m3、ガス取扱量はほぼ2.6億m3、最大ガス供給能力は500万m3/日になる。第2期の工期は2023〜2026年になり、12坑建設する計画。第2期が完成すると、港華金壇ガス貯蔵庫のガス総貯蔵量は10億m3に達し、ガス取扱量はほぼ6億m3になる。

 現在、港華金壇ガス貯蔵庫は3坑完成し、ガス貯蔵量は1.5億m3近く、取扱量は8,800万m3超になる。

 港華金壇ガス貯蔵庫は今後、周辺都市との相互連携と融通を実現して、都市ガス企業にガス貯蔵と輸送供給サービスを提供する。また、上海石油・天然ガス取引センターを通して業務を全国へと広げる。

 2018年4月、国家発展改革委員会は《ガス貯蔵施設の速やかな建設とガス貯蔵・ピーク調整補助サービス市場メカニズムの完備に関する意見》を通達し、2020年までに都市ガス企業のガス貯蔵能力を企業の年間ガス使用量の5%以上にすることを明確にした。港華金壇ガス貯蔵庫が全て操業を開始すると、港華集団はピーク調整用ガス備蓄、事故対応用応急備蓄、戦略備蓄といった面で能力を大幅に向上させることになる。

 (中国能源網 11月5日)