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【エネルギー全般・政治経済】

中国 第13次5ヵ年計画期の石炭・鉄鋼の脱生産能力は2年前倒しで達成の見込み (18/11/14)
2018/11/14
中国【エネルギー全般・政治経済】

 第13次5ヵ年計画期は石炭生産能力5億トン、粗鋼生産能力1.5億トンの削減を目標としていたが、ここ3年は鉄鋼産業と石炭産業の過剰生産能力解消が集中的に進められ、脱生産能力目標は予定よりも2年早く規模を上回って達成する見込みであることが『経済参考報』の取材から分かった。

 国家発展改革委員会産業協調司の夏農巡視員が明らかにしたところでは、鉄鋼については、地条鋼(スクラップを原料とする低品質の粗鋼や鋼材)生産能力はすでに1億トン以上解消し、今年の鉄鋼生産能力圧縮については、7月時点で2,470万トン削減して、80%以上達成した。

 また、石炭については、国家能源局発展規画司の李福龍司長によると、2018年1〜8月に解消した石炭過剰生産能力は約1億トンに上り、通年目標の67%を達成した。

 関係筋が明らかにしたところでは、「第13次5ヵ年計画の粗鋼生産能力の削減と石炭の減産目標は予定よりも2年早く規模を上回って達成されるだろう」。また、鉄鋼や石炭以外にも、石炭火力発電の老朽化生産能力淘汰目標も前倒しで完了することになる。

 李福龍司長によると、地方政府と企業は30万kW以下の石炭火力発電設備の整理を全面的に進めており、2018年の淘汰目標の達成は確実である。「第1〜3四半期の全国の新規石炭火力発電設備は前年同期に比べ4割近く減少した。第13次5ヵ年計画期の老朽化石炭火力発電設備の淘汰と閉鎖目標は前倒しで達成する見通しだ」と李福龍司長は述べた。

 (経済参考報 11月14日)