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【石油・天然ガス】

中露ヤマルLNG事業が全面稼動 (18/11/26)
2018/11/26
中国【石油・天然ガス】

 北京時間11月21日、ロシアヤマルLNG事業の3番目の装置が稼動し、LNGの生産を開始した。ヤマル事業が全面的に完成稼動したことになる。同事業は年間250億m3の天然ガスを処理して、1,650万トンのLNGと100万トンのコンデンセートを生産する。中露両国の最大の経済協力事業になる。

 ヤマルLNG事業はロシアノヴァク社、中国石油天然ガス(CNPC)、トタル及び中国シルクロード基金の共同開発。1番目の装置は2017年12月、2番目の装置は2018年8月に稼動した。3番目の装置は今回、予定よりも7ヵ月早く稼動した。

 今年7月19日にはヤマル事業から中国へ供給するLNGタンカーが北極東北航路を経由してCNPCの江蘇省如東LNGターミナルに到着し、ヤマルLNG事業から中国へのLNG供給が始まった。

 ヤマルLNG事業は大型石油ガス事業おける「一帯一路」イニシアチブの実施を体現するものであり、国内の関連産業のイノベーションとグレードアップ、「走出去」(対外進出)を促進する梃子としての作用を発揮する。中国のクリーン・エネルギー供給を豊かにするだけでなく、エネルギー構造の最適化を加速する。天然ガス供給の多元化を実現して、国のエネルギーセキュリティを保障する上でも重大な意義を担う。天然ガス、エネルギー、金融をめぐる国際協力の模範になる。

 (中国石油新聞中心 11月26日)