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中国
【石炭】

2019年の中国「北煤南運」「西煤東調」の運輸に極めて大きな圧力 (18/12/12)
2018/12/12
中国【石炭】

 中国鉄路総公司の関係者によると、南北方向の鉄道ルートには目立った改善はなく、来年の「北煤南運」「西煤東調」の運輸圧力は極めて大きなものになる公算である。

 前出の関係者によると、中国鉄路総公司が最近複数回開いた石炭鉄道運輸協調会において、石炭需給企業はいずれも来年の輸送力の増加を求めた。

 中国鉄路総公司貨運部の趙峻主任は12月5日に開かれた2019年度全国石炭交易会において、2018年の国有鉄道の貨物輸送量は年間の貨物輸送目標31.18億トンを上回って31.98億トンになり、前年に比べ2.8億トン、9.6%の増加になるとの見通しを示した。
 
 うち鉄道石炭輸送量は16.6億トンになり、前年に比べ1.58億トン、10.5%の増加になる。さらに、2019年の国有鉄道の貨物輸送量の目標は2018年より2.5億トン、約7.8%引き上げられ、石炭輸送目標も1.5億トン増やされる。

 中国の石炭資源地域の分布は均等でない。北は多く南は少ない。西は多く東は少ない。一方、石炭消費は東部沿海地区と南方地区に集中し、特に環渤海経済圏、長江デルタ地区及び珠江デルタ地区に最も集中している。

 こうした生産と需要の逆向きの構造のため、「北煤南運・西煤東調」の構造が形成されている。中でも「三西」(山西省、陝西省及び内蒙古自治区西部)からの主要石炭輸送ルートの石炭輸送量は全国の石炭輸送量の90%以上を占めている。

 (中国煤炭資源網 12月12日)