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中国
【原子力】

中露最大の原子力協力事業が予定通り全面稼動 (18/12/24)
2018/12/24
中国【原子力】

 12月22日、中国核工業集団の田湾原子力発電所4号機が100時間のフル出力運転試験を終了して、商業運転の条件を具備した。中露最大の原子力協力事業になる田湾原子力発電所第2期(3・4号機)が予定通り全面稼動したことになる。第2期の設備2基の年間発電電力量は中国の約1,000万世帯の1年間の家庭用電力を供給することが可能であり、また、毎年の排出削減効果は長江デルタ地区に3.5万ヘクタール以上の植林を行うに等しい。中国の「青空防衛戦」勝利を有効にサポートする。

 田湾原子力発電所は江蘇省連雲港市連雲区に所在し、100万kWの加圧水型炉8基を建設する計画。8基全て完成すると、総設備容量は900万kW超、年間発電能力は約700億kWhになる。第1期の1号機は2007年5月17日、2号機は8月16日に商業運転に入った。第2期の3号機と4号機はそれぞれ112.6万kW、3号機は2018年2月15日に商業運転に入っていた。

 田湾原子力発電所1〜4号機はロシアのVVER-1000型原子力発電設備を採用し、国際的な第三世代原子力発電設備の要件を満たす。すでに商業運転に入っている1〜3号機の累計発電電力量は1,900億kWhを超えている。

 第3期の5・6号機は中国核工業集団独自のM310+改良型を採用し、単機容量111.8万kWになる。2021年末までに商業運転に入る計画である。7・8号機はロシアの先進的第三世代原子力発電設備VVER-1200を採用する計画。

 (人民網 12月24日)