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【石油・天然ガス】

CNPCの2018年海外石油・天然ガス権益生産量が9800万トン突破 (19/01/17)
2019/1/17
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は2018年の海外石油・天然ガス業務において「一帯一路」の戦略的チャンスを掴み、海外石油・天然ガス権益生産量は初めて9,800万トンを超え、対外協力石油・天然ガス生産量は1,000万トンを突破した。国際石油・天然ガス市場におけるCNPCの競争力と影響力は持続的に上昇している。

 2018年は一群の重点プロジェクトが相次いで稼動し、上流・中流・下流の全産業チェーンの建設が全面的にスピードアップした。中央アジアでは「一帯一路」重点事業であるカザフスタンのチムケント製油所現代化改修事業第2期が2018年9月28日に稼動した。天然ガス冬季供給重点プロジェクトになるトルクメニスタンSamjepyガス田昇圧ステーション第2期が10月29日稼動した。中露両国の最大の経済協力事業であるヤマルLNG事業は11月21日、全面的に完成稼動した。中東ではHalfaya第3期事業が12月12日に稼動し、Halfaya油田は予定よりも早く2000万トン級油田に仲間入りした。アフリカでは、5年間にわたって生産を停止していた南スーダン1/2/4鉱区事業が12月中旬に生産を再開し、収益回収段階に進んだ。

 CNPCは資源国との石油・天然ガス協力の契機を掴み、「一帯一路」協力で新たな成果を上げた。2017年のアブダビ陸上事業獲得に続き、2018年3月にはアブダビのUmm Shaif & Nasr並びにLower Zakumの2ヵ所の海上鉱区の開発契約に調印した。6月にはカザフスタンエネルギー省と「石油契約延長及び石油・天然ガス分野の協力深化に関する協定」に調印し、中央アジアとの石油・天然ガス協力の資源的基礎を固めた。7月には中国石油東方物探公司がアブダビ国営石油公社(ANDOC)と16億ドル相当の海上及び陸上三次元データ収集契約を受注した。これは物理探査業界の契約額で世界最高になる。11月にはCNPCはOman Oil Company (OOC)と「協力覚書」に調印して、石油・天然ガス協力の深化に向けて空間を広げた。

 5大石油・天然ガス協力区(中央アジア−ロシア・アフリカ・中東・米州・アジア太平洋)及び4大石油・天然ガス戦略ルート(中露・中央アジア・海上・中緬)の国家エネルギーセキュリティ保障能力がより一層増強された。CNPCは現時点でカザフスタンのアクチュビン、イラクのHalfaya、アム河など複数の1000万トン級油ガス田と10ヵ所余りの200万トン級ガス油田を完成させている。また、ベネズエラMPE3など1000万トン以上の石油・天然ガス事業を建設中である。2018年1月、中露第2原油パイプラインが正式に商業運転に入り、中国が東北ルートから輸入する原油は年間1,500万トンから3,000万トンに増えた。2018年に中央アジア天然ガスパイプライン並びに中緬天然ガスパイプラインから中国へ送られたガスは合計500億m3超になり、中国国内の冬季天然ガス供給と天然ガスの発展に対して極めて大きな貢献を果たした。

 対外石油・天然ガス協力も歴史的な打開を遂げた。CNPCの対外協力事業における石油・天然ガス生産量は2018年に初めて1,000万トンを突破した。CNPCが対外協力を開始して30年余り、石油・天然ガス生産量は累計1.2億toeを超え、国内の低浸透、非在来型、海浜など開発困難な資源のスケールメリットと安全な開発利用を強力に推進した。

 CNPCは実力によって国際ブランドイメージを刷新した。2018年、CNPCは「フォーチュン ・グローバル500」で第4位、「ペトロリアム・ インテリジェンス・ウイークリー(PIW)」世界石油企業上位50社で第3位、「ブランド ファイナンス Global 5000」で第35位、業界では第2位に輝いた。

 (中国石油新聞中心 1月17日)