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中国
【石油・天然ガス】

ロシアがサウジを抜き3年連続で最大の対中原油供給国に (19/01/28)
2019/1/28
中国【石油・天然ガス】

 税関総署の統計によると、2018年の中国の原油輸入量は前年比10.1%増加して4.62億トンに達した。うちロシア原油の輸入が7,149万トン(143万B/D)、前年比19.7%の増加になり、中国の原油総輸入量の約15.47%を占めた。

 2018年12月に中国がロシアから輸入した原油は165.8万B/D、サウジアラビア原油の輸入は164万B/D、イラン原油の輸入は50.4万B/Dになった。米国からの原油輸入はゼロであった。

 ロシアは3年連続で最大の対中原油供給国になっている。中露パイプラインの稼動、短い輸送距離、機敏な輸送方式といったファクターにより、ロシア原油は対中輸出で優位を占め、その結果、ロシア原油輸入量の増加が続いている。

 それまでの10数年はサウジアラビアが一貫して最大の対中原油供給国であった。

 2016年にロシアがサウジアラビアを抜いて最大の対中原油供給国になり、その後も着実に供給量を増やした。2017年に中国が輸入したロシア原油は5,980万トン、前年比13.95%増加した。

 2011年に中露原油パイプラインが稼動し、中露間でパイプラインによる原油輸送が始まった。2018年1月には第2中露原油パイプラインが稼動した。同パイプラインの輸送能力は年間1,500万トンであり、ロシアはパイプラインによって中国へ年間3,000万トンの原油を輸送することが可能になった。

 (界面新聞 1月28日)