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【石炭】

山西省が年内に炭層ガス鉱業権退出メカニズムを全面的に実行へ (19/02/12)
2019/2/12
中国【石炭】

 山西省政府への取材から、同省が炭層ガス開発のさらなる加速を図るため、年内に炭層ガス鉱業権退出メカニズムを全面的に実行することが分かった。

 2015年末時点で山西省の炭層ガス累計確認原始埋蔵量は5,784.01億m3、全国の約88%を占める。2018年の山西省の炭層ガス地上採収量は56.57億m3に達し、全国の90%以上を占めた。

 山西省の炭層ガス鉱区登記面積の90%以上は少数の大手企業が握っている。囲い込みをしておきながら採掘しない状況が際立っており、炭層ガス開発の進度は制約されている。

 炭層ガス鉱区の資源独占に起因する活力不足を転換するため、山西省は炭層ガス鉱業権改革を前向きに進め、競売や上場など競争方式により炭層ガス探鉱権の公開譲渡を進める。また、炭層ガス鉱区の退出メカニズムを模索し、探査投資が長期にわたって不足している鉱区は査定面積を減らし、情状が重い場合は鉱区を回収する。

 山西省は関連規定に従って炭層ガス鉱区の最低探査投資基準と鉱区保有コストを引き上げる。炭層ガス鉱区を取得した企業が長期にわたって探査投資を十分に行っていない場合は処罰を受ける。開発条件を備える鉱区は期限付きで生産能力の建設を完了する。自然保護区など採掘禁止地区の鉱業権については採掘停止と退出を命令する。

 さらに山西省は企業間において協力や鉱業権の範囲の調整等の方式を採るよう奨励し、鉱業権重複エリアにおける資源の協調的開発問題を妥当に解決するよう図る。炭層ガスと石炭、シェールガス、ボーキサイト等の資源探査開発の計画配置、スケジュール、規模と構造の統一的な計画と協調を図り、多種のガス資源の複合採掘と総合開発を奨励する。

 (中国能源網 2月12日)