1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

露ロスネフチが全産業チェーンをめぐって中国側との協力を要望 (19/03/01)
2019/3/1
中国【石油・天然ガス】

 ロシア国営石油会社RosneftのMikhail Leontyev報道官は2月28日、クラスノヤルスク地方所在のバンコール油田で新華社の取材を受け、Rosneftは石油探査、採掘、精製、販売など全産業チェーンをめぐって中国側との協力を望んでいると述べた。

 Leontyev報道官によると、中国の石油試掘と石油サービス設備の市場は急速に発展しており、Rosneftは中国からこの2種類の設備を買い入れることに大きな関心を有し、すでに中国企業数社と契約を結び、試掘設備、作井用ポンプや送油管等の設備を輸入することになる。

 バンコール油田はRosneftの子会社が採掘を行っており、石油とガスコンデンセートの可採埋蔵量は4.8億トン、年産量は2,000万トン余りに上る。同油田は2009年からESPOパイプライン(東シベリア−太平洋パイプライン)を通して中国へ石油輸出を行っており、同パイプラインによる対中輸出の主要油田の1つになっている。

 Rosneftのデータによると、同社は2018年の東方向け石油輸出総量を24.1%増やして5,920万トンとしたが、その中で対中輸出量は84%以上を占める。

 Leontyev報道官は、北極大陸棚と極東地区の石油ガス資源の露中共同開発及び北極航路に適する船舶の共同開発製造が中露エネルギー協力の新たな成長材料になるとの見通しを示し、中露エネルギー協力は石油ガスの採掘と販売、機械設備生産の現地化、系統的なソリューションの開発、エネルギーと融資事業管理のデジタル化など全産業チェーンをカバーすることが出来るとした。

 (新華網 3月1日)