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【石油・天然ガス】

CNPCが海外純LNG事業の建設参画を検討 米LNG輸出事業への参加が有力 (19/03/22)
2019/3/22
アジア【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)の侯啓軍副総経理(副社長)は「ケンブリッジエネルギーウィーク」会議の対話イベントにおいて、CNPCはこれまで上流と下流の一体化の視点から中流のLNG事業に参画してきたが、目下独立したLNG事業に参画することも検討しており、関係企業との商談を進めていると表明した。

 侯啓軍副総経理は海外LNG事業に関して「CNPCは主に上流と下流の一体化の視点から通常、上流の探査開発に参画すると同時に中流のLNG事業にも参画する形を取っている。今のところは未だ純LNG事業の建設には完全な形では参画していない。当然ながら、将来的にはこうした事業に参画することも検討している。CNPCはLNG輸出企業の生産ラインの建設に参加する方向ですでに関係企業との商談を進めている」と述べた。

 CNPC内部の関係者は、侯啓軍副総経理は特定の地区を挙げてはいないが、米国のLNG事業に資本参加する可能性が高いと述べた。

 CNPCが資本参加しているロシアのヤマルLNG事業はすでに稼動しており、カナダLNG事業は建設段階に進んでいる。また、モザンビークのRovuma LNG事業は2019年中に最終投資決定を下す見通しである。

 侯啓軍副総経理は次のように述べた。CNPCは2018年2月、米国のCheniere Energyと25年期限、年間250万トンのLNG長期貿易契約に調印した。これは米中間の初めて天然ガス長期貿易契約になり、すでに実施されている。2018年には中国のLNG輸入量はパイプラインガス輸入量を上回った。今後はLNG市場の多元化とコモディティ化に伴い、LNGは中国の天然ガス輸入の重要な形式になる。

 米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)の集計によると、2019年1月末時点で建設計画の承認を待っている米国のLNG事業は11件に上り、また5件はプレスタディ段階にある。米国のLNG輸出事業はメキシコ湾沿岸にほぼ集中している。

 (中国能源網 3月22日)