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Sydney Morning Heraldの4月8日付報道によると、中国市場の不確実性と日本との契約価格の低迷を受けて、オーストラリア一般炭価格は先週、10ヵ月来の最低を記録した。Argusのデータによると、世界最大の石炭輸出港であるニューサウスウェールズ州ニューカッスル港の週間価格は4月7日までの7日間でトン当たり74.57ドルに下がり、前週を15.5%下回った。また、ニューカッスル港スポット価格は4月5日までの1週間で20%もの暴落となり、72ドルにまで落ち込んだ。1週間の下落幅として2008年の世界金融危機以来で最大となった。
オーストラリアの石炭価格は日本との契約価格以外に、最も依存している中国市場の不確実性によって左右される。2月中旬から中国で豪州炭の通関時間の延長による価格の軟化が始まり、オーストラリアは石炭の新たな買い手を探さなければならなくなった。韓国は豪州炭の転換先の1つになっており、2月の豪州炭輸入はわずか340万トンであったのが、3月には480万トン輸入した。
オーストラリアはすでに中国以外の輸出先を模索しているが、中国市場の喪失による巨大な影響をカバーすることは不可能である。オーストラリアは世界第2位の鉱産資源輸出国であり、鉱産資源生産高はGDPの10%を占める。これまでは資源輸出によって大儲けしてきたが、そのような日々は最早続かない。
アナリストによると、オーストラリアは石炭輸出によって700億豪ドル稼いでいると見られるが、その多くは中国の需要のおかげである。しかし、今や中国市場の不確実性がオーストラリアを直撃している。中国市場を失うと、オーストラリアの27年に及ぶ「成長神話」が終わる可能性は極めて高い。豪州炭の将来は耐え難いものになるだろう。
(中国能源報 4月9日)