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【新エネルギー】

中国の2019年の新エネ車生産台数が150万台突破の可能性も (19/04/24)
2019/4/24
中国【新エネルギー】

 4月23日に開かれた国務院新聞弁公室の発表会において、工業情報化部は2019年第1四半期の中国の新エネ車生産量の対前年同期比の伸び率が102.7%に、新エネ車販売量の伸び率が109.7%に達したことを明らかにした。2019年の新エネ車生産量は150万台を突破する見通しである。今後は充電パイルの建設を速やかに進め、公共充電パイルの配置を最適化する。また、新エネ車専用ナンバープレートについて検討を進めつつ、使用プロセスを対象にさらなる優遇措置を講じる。同時に燃料電池車の産業化と商業化をめぐる難題を打開し、中国の水素エネルギー産業と燃料電池車産業のイノベーションと発展を大いに推進する。

 工業情報化部運行監測協調局の黄利斌局長によると、中国は今や世界で最も整った新エネ車発展支援体系を確立し、同時に新エネ車市場構造の最適化も徐々に進んでいる。乗用車販売量に占める新エネ車のシェアは上昇し、個人消費市場も急速に台頭している。

 2019年第1四半期の中国の新エネ車生産量は30.4万台、対前年同期比の伸び率は102.7%に達し、販売量は29.9万台、伸び率は109.7%に達した。

 注目されるのは工業情報化部が4月に公示した「新エネ車応用普及推薦車種リスト(2019年第3期)」に燃料電池車が3車種入ったことである。黄利斌局長によると、ピュアEV車は都市、単距離、乗用車等の分野に適し、水素燃料電池車は長距離、大型、商用車等の分野に適している。水素燃料電池車とピュアEV車は長期的に共存し、相互補完する形で交通運輸と人々のモビリティのニーズを満たすことになる。

 「水素燃料電池車の産業化はピュアEV車に比べると大幅に遅れている。中国の水素燃料電池車は基礎材料、キーパーツやシステムインテグレーションといった面でなお国際先進水準との間に格差がある。完成車のコストは高く、水素エネルギーインフラの建設も遅れを取っている」と黄利斌局長は述べ、今後は関係政府部門と連携して実証運行を展開し、燃料電池車の産業化と商業化をめぐる難題を打開して、中国の水素エネルギー産業と燃料電池車産業のイノベーションと発展を大いに推進すると表明した。

 (経済参考報 4月24日)