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【石油・天然ガス】

米国がイラン原油禁輸適用除外を終了へ 中国とインドが最大の影響を受ける恐れ (19/04/23)
2019/4/23
中国【石油・天然ガス】

 米国はイラン原油禁輸の適用除外を終了することを正式に決定した。トランプ政権は5月2日に期限切れになる適用除外期間を延長することはしない。

 米国の今回の政策は中国、インド、日本など主要なイラン原油輸入国に重大な影響を及ぼす恐れがある。

 中国は現在イラン原油の最大の輸入国であり、中国にとってイランは2018年の原油輸入先第7位である。卓創資訊の統計速報によると、中国の2018年の原油総輸入量の中でイランからの輸入が6.82%を占めた。

 中国外交部の耿爽報道官は4月22日の定例記者会見において、中国とイランの協力は公開透明、合理合法であり、尊重しなければならないと表明した。

 一方、消息筋の話を引用したロイター報道によると、イラン石油の第2位の輸入国であるインドは、米国が同盟国のイラン原油の部分的輸入継続を容認するよう希望している。

 米国がイラン原油禁輸の適用除外を終了するかも知れないとの情報が伝わると、国際油価は上昇した。ブレント原油先物価格は74ドル/バレルに上昇、WTI先物価格はいったんは65.87/バレルに上昇し、昨年11月以来の最高値になった。

 2018年5月、トランプ大統領はイラン制裁の再開を宣言し、各国に対し2018年11月4日までにイラン原油の輸入を停止するよう求め、国際油価は85ドル/バレルを突破した。しかし、その後、米国はイラン制裁の適用除外を発表し、中国、インド、ギリシャ、イタリア、日本、トルコ、韓国及び台湾の8ヵ国及び地区が適用除外を認められていた。

 (界面新聞 4月23日)