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【石油・天然ガス】

CNPCと中国海洋石油が北部湾海上石油ガス資源を共同開発へ (19/04/27)
2019/4/27
中国【石油・天然ガス】

 4月24日、中国石油(CNPC)は中国海洋石油と協力協定に調印した。両社は北部湾の海上石油ガス資源を共同で開発する。

 長年にわたり、CNPCと中国石油化工(SINOPEC)の上流業務は陸上石油ガス開発を専らとし、国内の海上探査開発は中国海洋石油が独占していたが、CNPCは海上石油ガス資源開発の夢を放棄してはいなかった。2004年、CNPCは国土資源部から中国沿海探査採掘ライセンスを取得した。CNPCは2017年5月には南シナ海のメタンハイドレート試掘に成功した。今回、CNPCにとって中国海洋石油との海上鉱区開発をめぐる提携はメタンハイドレート試掘に次ぐ海上石油ガス開発進出の一大壮挙になる。

 中国石油天然ガス股份公司(PetroChina)と中海石油(中国)有限公司(中海石油中国)は今回、北部湾23/29鉱区並びに北部湾24/11鉱区について協力契約に調印したとのことである。契約によると、これら2ヵ所の鉱区の探査段階では、CNPCがオペレーターを担当して直接探査経費の70%を負担し、残りの30%は中海石油中国が負担する。開発生産段階では両社は合同作業機関を設ける。権益比率はPetroChinaと中海石油中国がそれぞれ50%。

 北部湾23/29鉱区は南シナ海北部湾福山凹地、北部湾24/11鉱区は雷東凹地に所在し、北部湾23/29鉱区は面積980平方キロ、水深0~85メートル、北部湾24/11鉱区は面積464平方キロ、水深20~40メートルになる。

 CNPCと中国海洋石油が海上鉱区の開発で提携するのは国内では今回が初めてであるが、海外では成功事例がある。2013年にはCNPCと中国海洋石油はコンソーシアムを組織してブラジルのリブラ油田鉱区を落札した。2016年には同油田の西北部は埋蔵量10億トン級の超大型油田であることが実証された。

 (能源界 4月27日)