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【石油・天然ガス】

中国は世界最大のLNG輸入国になる IEA事務局長 (19/05/17)
2019/5/17
中国【石油・天然ガス】

 国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は5月16日、北京で開かれた「2019クリーン電力国際エネルギーテクノロジーハイエンドフォーラム」において、次のような予測を示した。ここ数年、世界の液体天然ガスの発展は極めて速く、いずれの国でもLNG施設のシェアはパイプラインガスを上回っている。同時に貿易量が急速に増えており、特にアジア地区で顕著である。中国は日本を抜いて世界第1位のLNG輸入国になるだろう。2025年には世界でほぼ50ヵ国がLNGを輸入することになる。

 ビロル事務局長の分析によると、2018年は世界の一次エネルギー需要の伸びが最も早い年になったが、新たに増加したエネルギー需要の半分を天然ガスが賄い、残りは再生可能エネルギー、石油、石炭、原子力の順になった。中国で幅広く展開されている「藍天プロジェクト」と大気汚染防止対策は世界の天然ガス需要の大幅な増加を促した。

 ビロル事務局長の見方では、中国は太陽光発電、風力発電及び関連設備の製造ではいずれも世界最高水準にあり、世界の関連産業の発展をリードするようになった。中国政府の風力発電と太陽光発電に対する政策支援は中国にメリットをもたらすだけでなく、世界にも利益を及ぼしている。

 世界のエネルギー需要の絶え間ない増加に伴い、環境圧力は依然拡大が続いている。2018年の地球のCO2排出量は過去最高を記録した。

 「気候変動は巨大なチャレンジであり、単一の技術に頼って解決できるものではなく、また、再生可能エネルギーに全て依存して解決できるものでもない。様々な技術を統合する必要がある。我々は再生可能エネルギーの利用、水素エネルギー、原子力の発展やCO2回収貯留等の面で引き続き中国と共同研究を進め、もって地球の環境改善により大きな貢献をしたい」とビロル事務局長は述べた。

 (中国日報網 5月17日)