北極地区における世界クラスのLNG事業をめぐって中露間の協力が急速に進んでいる。6月7日、中国の国有石油大手2社とロシア最大の独立系天然ガス生産企業が北極LNG 2事業（Arctic LNG 2）の株式売買協定に調印した。

　6月7日、中国石油天然ガス集団(CNPC)の王宜林董事長(会長)とノヴァテク社のミケルソンCEOはペテルスブルグで「中国石油国際勘探開発有限公司とノヴァテク社のArctic LNG 2 LLCへの資本参加に関する株式売買協定」に調印した。

　2019年4月25日、第2回「一帯一路」国際協力フォーラムにおいて、中国石油国際勘探開発有限公司(CNODC)とノヴァテク社は北極LNG-2事業協力枠組協定に調印していた。今回の株式売買協定はそれに次ぐ重要な文書になり、北極LNG-2事業をめぐって中露石油ガス協力がさらに堅実な一歩を踏み出したことを意味する。CNODCは北極LNG-2事業会社Arctic LNG 2 LLCの株式10％を買収することになる。

　同じく6月7日、中国海洋石油有限公司(CNOOC Ltd.)も、中国海洋石油及びその全額出資子会社であるCEPR Limitedがノヴァテク社並びにその全額出資子会社であるEkropromstroy Limited Liability Companyと株式売買協定に調印したと発表した。CEPRはEkropromstroyからArctic LNG 2 LLCの株式10％を買収する。

　今回の買収案は中露両国の関係政府部門の承認など先決条件を満たせば完了することになり、短期間で完了する見通しである。

　（中化新網 6月10日）