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【石油・天然ガス】

ロシア北極LNG-2事業は将来生産量の80%をアジアへ輸送か (19/06/11)
2019/6/11
中国【石油・天然ガス】

 ノヴァテク社のLeonid Mikhelson CEOは6月7日、同社は北極LNG-2事業の生産量の50%を長期契約によって供給する方向で検討を進めていると表明した。そのため、ノヴァテク社は年産1,950万トンに上る北極LNG-2事業の生産量のうち約80%をアジア太平洋地区へ輸送すると予想される。

 北極LNG-2事業は3つの液化装置からなり、各装置の液化能力は660万トン/年になる。3つの液化装置は2023年、2024年、2025年に順次操業を開始する。

 同じく6月7日には、中国石油天然ガス集団(CNPC)並びに中国海洋石油集団はノヴァテク社と株式売買協定に調印し、北極LNG-2事業の権益をそれぞれ10%取得することになった。これより先、フランスのトタルは10%の権益を取得していた。

 Mikhelson CEOはどの企業が4番目のパートナーになる可能性があるかは明らかにしなかったが、報道によると、サウジアラムコと日本の三井が協力パートナーになる可能性が高い。

 Mikhelson CEOによると、ノヴァテク社はトタルと討議した結果、生産量の「少なくとも50%」を長期契約によって販売する方向で検討を進めているが、最終的に決定を下すのはコンソーシアムが完全に形成されてからになる。

 (中国能源報 6月11日)