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【新エネルギー】

甘粛省の河西回廊が「風力発電回廊」に (08/04/08)
2008/4/8
中国【新エネルギー】

 甘粛省酒泉市の1,000万kW風力発電基地建設プロジェクトが国家発展改革委員会(NDRC)から認可を受けた。河西回廊を「風力発電回廊」とする構想は現実になりつつある。専門家は今後10年以内に甘粛省が中国最大の風力発電事業ベルトになると分析している。

 甘粛省気象局の最新の風力エネルギー評価によると、同省の風力エネルギー総資源量は2.37億kWに上り、全国総量の7.3%を占める。技術的開発可能量は2,700万kWであり、全国の10.6%である。また、風力発電の利用可能な面積は5万km2で、全省面積の10.6%に当たる。

 甘粛省の中でも特に河西回廊には風力資源が集中している。1,000kmに及ぶ細長い回廊には、「世界風庫」と称される瓜州と「風口」と呼ばれる玉門がある。その他のエリアにも豊か風力資源が分布し、大中型風力発電所にとって理想的な条件が備わっている。

 この豊かな風力資源をクリーン・エネルギーに転換すべく、甘粛省は河西「風力発電回廊」、西部「陸上三峡」の構想を打ち出し、目覚しい勢いで風力発電事業の開発を進めている。2007年末の甘粛省の風力発電設備容量は50万kWに上るが、特に酒泉地区の風力発電の年間発電量は8億kWh、風力発電設備容量は全国の5分の1を占めるに至り、全国5大風力発電所の1つに数えられている。

 (新華網 4月8日)