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【石油・天然ガス】

中国海洋石油もカタールとLNG売買契約 (08/04/11)
2008/4/11
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は10日、カタールと年間300万トンのLNG売買契約に調印したが、中国LNG事業のもう一方の雄である中国海洋石油総公司(CNOOC)も同日、カタールとの契約にこぎつけた。

 この契約により、CNOOCは年間200万トンのLNGをカタールから購入することになる。CNOOCは、この契約は長期契約になるとしているが、契約期間は明らかにしていない。また、CNOOC、CNPCともに契約価格を明らかにしていないが、CNOOCの傅成玉総経理(社長)は9日、「市場価格」でカタールからLNGを買い入れると述べていた。

 アジアのLNG不足は深刻であり、基準価格は過去5年間で倍以上になった。昨年10月以降のアルジェリアからのLNG買入価格は9.25$/MBTUになり、一方、オーストラリアからの買入価格は3.14$/MBTUである。

 中国が現時点でLNG長期売買契約を結んでいるのは、オーストラリア、インドネシア及びマレーシア。カタールも含め4ヶ国に過ぎない。中国政府はクリーン・エネルギーの使用量を2010年までに倍増させることを目標としており、CNOOCや中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は東部沿海に10ヶ所余りのLNGターミナルを建設するよう計画を進めているが、天然ガス不足分は将来800億m3に達するとも予想されている。中国の石油企業にとってLNGの長期安定供給を確保することは急務である。最新の税関統計によると、2007年の中国のLNG輸入は291.3万トンに上り、前年の4.2倍となった。

 (中国石化新聞網・北京晨報4月11日)