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【石油・天然ガス】

CNPCの大連LNGプロジェクトが着工 (08/04/18)
2008/4/18
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)による大連LNGプロジェクトが18日、大連市のLNG受入基地施工現場で着工された。

 大連LNG事業では、主にオーストラリア、カタール等のLNGを受け入れて遼寧省にガスを供給する。2005年3月に事前作業が開始され、2008年2月に国家発展改革委員会(NDRC)から認可された。建設工事は、埠頭、受入基地、ガス輸送パイプラインの3つの部分からなり、総投資額は100億元を上回る。埠頭と受入基地は大連市大孤山半島鮎魚湾に建設される。LNG専用埠頭は14〜27万m3の大型LNG専用船の接岸が可能。受入基地は2期に分けて建設が進められ、第1期は年間300万トン規模でガス供給能力は年間42億m3になる。投資額は75億元超に上り、2011年完成の予定。第2期は年間600万トン規模で、ガス供給能力は年間84億m3である。第2期が完成すると、受入基地の最大受入能力は年間780万トン、最大ガス供給能力は105億m3に達する。

 ガス輸送パイプラインは、大連〜瀋陽の本線と大連支線、撫順支線からなる。本線は389km、支線は総延長86km。パイプライン本線は計画中の東北ガスパイプライン網に接続することが検討されている。

 天然ガスは主に都市ガスや工業用燃料として利用され、重油、ナフサ、ガソリン、LPG、石炭ガスに代替することが出来るが、大連LNGプロジェクトでは、下流の天然ガス利用事業の建設も進め、完備されたLNG産業連鎖を確立することになる。冷熱利用事業の開発も進められ、経済収益、環境収益、社会収益の有機的統一を実現する。

 (中国石化新聞網 4月18日)