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【石油・天然ガス】

ペトロチャイナが千万トン級の製油基地5ヵ所の建設計画 国内市場の4割制覇へ (08/05/07)
2008/5/7
中国【石油・天然ガス】

 石油の探鉱や採掘で優勢を占めるペトロチャイナは目下石油精製化学にも次第に力を入れつつある。同社の沈殿成副社長は6日、2010年までに6ヵ所の千万トン級製油基地を建設し、年間製油能力を1.6億トン超にして、全国の総精製能力の4割を占めるとの計画を明らかにした。さらに、2020年には18ヵ所の千万トン級製油基地を完成させ、製油能力を3億トン近くにする。全国の45%であり、うち高硫黄原油の精製能力を1.5億トンにする。

 業界筋によると、ペトロチャイナは原油精製分野でも卓越した優勢を備えている。なぜなら、精製する原油の83%は自社が探鉱、生産する原油であり、国際原油価格による影響が小さいからである。これに対し、中国最大の製油企業である中国石油化工(SINOPEC)は原油自給能力が小さく、原油価格の変動から大きな影響を受け、深刻な赤字を出している。

 ペトロチャイナは、早くも2006年には、5年以内に1,800億元を投じて5ヵ所の千万トン級製油基地を建設するとの計画を確定していた。同社の大連における製油基地である大連石化はすでに年産2,050万トンに達し、一躍中国最大の製油所となった。広西の千万トン製油プロジェクトは目下建設中であり、今年末までに操業を開始する。ペトロチャイナはさらに、遼寧省の葫蘆島市や雲南省でも千万トン級の製油事業を立ち上げる。

 沈殿成副社長は、沿海地区にも2ヵ所の大型石油化学基地を建設し、上流と下流の協力も含め、外国企業と提携して、各自の優勢を発揮させる形で、原料の安定供給を確保すると表明した。

 (北京商報 5月7日)