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【エネルギー全般・政治経済】

今後も急成長期の続く中国の自動車産業 (08/06/16)
2008/6/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家環境保護部自動車汚染排出監督規制センターの王燕軍氏は5日、中国の自動車需要や、中国経済に対する自動車産業の寄与の点から分析すると、今後一定の間、中国の自動車産業の急成長期が続くと表明した。

 昨年の中国の自動車生産台数は888.7万台、民間自動車保有台数は5,697万台となったが、1,000人当たりの自動車保有台数は50台足らずであり、世界平均の120台に比べると、自動車が普及に至るにはほど遠く、中国の全体的な自動車消費水準は依然低いままである。

 一方、自動車産業の経済に対する貢献度はますます高まっており、2010年には自動車産業の生産高はGDPの2.5%を占めるようになるだろう。

 昨年、中国の自動車輸出は61万台超に上り、73億ドルを稼ぎ出した。また、自動車部品の輸出額は155億ドルを超えた。雇用面でも、労働者6人のうち1人が自動車に関わる職に就いている。

 自動車産業の台頭は関連産業の発展にも波及する。中国の鉄鋼総生産量の24%、ゴム生産量の18%、石油生産量の46%が自動車関連分野で利用されている。また、中古車市場、自動車の改装、広告、自動車保険、各種サービス、自動車による物流や旅客輸送、不動産、旅行など一連の産業連鎖が形成されている。

 (中国石油報 6月16日)