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【ESPOパイプライン】露大統領が第1期の完成と第2期の配置を命令 第2期の着工は2009年12月 (08/06/17)
2008/6/18
中国【石油・天然ガス】

 ロシアのメドベージェフ大統領は石油パイプライン会社トランスネフチのトカレフ社長とクレムリンで会談した。

 メドベージェフ大統領はトカレフ社長に対し、ESPOパイプライン(東シベリア−太平洋石油パイプライン)の建設工事に関して、工期や品質の面で枝葉末節の問題が生じないよう対策が必要だと指摘した。

 現在、建設請負会社の契約不履行により同パイプラインの工期が1年延長になり、トランスネフチが建設会社に対し資金の返還と違約金を求めて訴訟を提起しているが、この問題について、メドベージェフ大統領は、作業を完成していない請負企業の責任を追及し、裁判所に提訴して支払い済み代金の返還を求めるべきであると述べた。

 メドベージェフ大統領は、ESPOパイプライン第1期工事を無事完成させるとともに、第2期工事の配置を行って、問題が蒸し返されることがないようにと命令した。

 一方、トランスネフチのトカレフ社長は、ESPOパイプラインの第1期工事が予定通り2009年末までに稼働を開始するとの自信を示した。また、石油積み出し港になるコズミノ港の建設工事については、工程表を変更するが、建設はすでに開始しており、建設許可も得ているとした。

 第2期工事について、トカレフ社長は、2009年12月に着工すると表明した。トカレフ社長によると、現在、第2期工事の調査作業を進めており、同作業は今年末までに終了する。また、技術経済論証は来年中頃に準備を終える予定であり、それまでに必要な技術鑑定作業を進めることになる。

 (中国油気管道網 6月17日)