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【石油・天然ガス】

モトバイ王国ベトナム ガソリン代高騰で庶民の家計は火の車 来年の製油所完成に期待高まる (08/07/01)
2008/7/1
アジア【石油・天然ガス】

 「モトバイ王国」と称されるベトナムであるが、最近は国際石油価格の高騰によって国内のガソリン価格が大幅に上昇し、多くの民衆は負担に喘いでいる。ガソリン1リッターの価格は昨年に比べ3,500ドン、44%上昇して、今や1万4,500ドン(約95円)になった。

 昨年以降、ベトナムは6回にわたって燃油価格を値上げしているが、値上げ幅はますます大きくなり、庶民の財布を直撃している。政府は今年初め、石油価格の安定を図るため、6月30日まではガソリン値上げを禁じていたが、その日を過ぎると再び値上げの波が押し寄せるのではないかと人々は心配している。

 ベトナムのサラリーマンにとって、月々のガソリン代は少なくとも20万ドン(約1,300円)以上、月収の5分の1に上り、負担は大きい。7月に入ってからガソリン代がさらに値上げした場合、通勤の足をオートバイからバスや自転車に変える庶民も増えるだろう。

 ベトナムは年間1,800〜2,000万トンの原油を生産しているが、製油所がないので、原油を輸出して石油製品を輸入せざるを得ない。一方、国内の石油製品需要は約1,000万トンになる。そのため、ベトナムの民衆は、建設中のベトナム初の製油所が来年2月に操業を開始して石油製品を現地の市場に投入することになれば、燃油価格の上昇の勢いも弱まるだろうと期待している。

 (新京報 7月1日)