中国石炭輸送販売協会の幹部は、中国は4,000万トンの発電用石炭不足に直面しており、下半期もタイトな状況が続くと表明した。

　中国の発電用石炭消費量は石炭消費量の50％を超えている。同幹部によると、今年1〜5月の発電用石炭消費は前年同期に比べ6,245万トン、11.3％増えたが、小炭鉱の整理に伴い石炭生産は大幅に低下した。このことからも発電用石炭逼迫は明らかである。また、2008年に増加した鉄道輸送力はわずか6,000万トンで、2007年の増加分8,500万トンをはるかに下回った。輸送力不足問題は突出している。この点で、水運を利用できない湖北、湖南、江西等の内陸都市はさらに情勢が厳しくなる。

　不足問題を根本的に解決する鍵は過度に石炭に依存するエネルギー消費構造を改めることにあると同幹部は指摘する。現在、中国の一次エネルギーに占める石炭の比率は70％以上に上っている。

　（中国新聞網 7月23日）