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【石油・天然ガス】

インドネシア 新規発見がなければ石油資源は10年以内に枯渇 (08/08/04)
2008/8/4
アジア【石油・天然ガス】

 インドネシア上流石油ガス管理機構(BP-MIGAS)は1日、今後新たな石油埋蔵量の発見がなければ、インドネシアの既存の石油埋蔵量では10年以内に枯渇に到ると警告を発した。

 ロイター社2日ジャカルタ発によると、インドネシアは自国のエネルギー資源開発に尽力しているが、石油生産量の低下が続いて、ここ数年は原油純輸入国に転落している。インドネシアは今年初めにはOPECからも脱退するとの意向を表明していた。インドネシアの石油生産の低減率は年間8〜10%になり、このペースで行けば、新たな石油鉱床が発見されない限り、インドネシアの石油生産は10年以内に終了する。

 一方、外国投資家はインドネシアの投資環境の不確実性や契約尊重に対する意識の低さに嫌気して同国の投資に対する懸念を強めている。昨年10月に実施された26ブロックの石油鉱区の公開入札には外国投資家の応札がほとんどなく、26ブロックのうち探鉱契約が調印されたのはわずか4ブロックであった。また、BP-MIGASがエネルギー企業に高率の課税を行なうよう検討していることも、外国からの投資を妨げている。このため、BP-MIGASは、投資環境を改善しなければ、インドネシアの石油生産は終わりを告げると警告している。

 (中国石化新聞網 8月4日)