北京オリンピック会期中、オーストラリア政府が組織するクリーン・エネルギー代表団がオーストラリアの優れたクリーン・エネルギー分野について展示活動を行なうとともに、オーストラリアの理念を広め、オーストラリア企業が中国エネルギー企業の幹部や顧客との連携を進めることになった。

　中国政府は全国のエネルギー総消費量に占める再生可能エネルギーの比率を2010年に10％、2020年に15％に引き上げることを公約している。オーストラリア貿易相Simon Creanは、中国がこうした目標を実現するには3,500億オーストラリアドルの投資が必要になると指摘し、オーストラリアは豊かなノウハウを有しており、中国と協力することで世界のゼロ排出や低排出技術をリードすることが出来ると述べた。また、Crean貿易相は、「中国はオーストラリアにとって最大の貿易パートナーである。経済の持続的な成長、都市化の急速な進展、気候変動がもたらす課題やエネルギー需要の拡大に伴って中国は持続可能な発展のための解決案を模索している」と述べ、今回のクリーン・エネルギー代表団をプラットホームとして、オーストラリアの再生可能エネルギー分野の専門家と、大きな潜在力を備える中国市場との連携が確立できると期待を寄せた。

　（金融時報 8月5日）