インドの国営石油会社大手ONGCは26日、ロンドンで上場しているロシアのインペリアル・エナジーを14億英ポンド(約26億米ドル)で買収すると発表した。 ONGCの買収価格は1株12.5ポンドになる。同買収案はロシア政府の正式承認が必要であるが、承認には問題はないと見られる。 1株12.5ポンドはONGCにとっては高価な買物になるが、しかし、買収後にONGCは、インペリアル・エナジーの株式をガスプロムも含むロシア国有企業に譲渡することを余儀なくされる恐れがある。ロシアとグルジアの衝突によって国際石油市場はますます不安定になり、また、ドル高基調のため石油価格は軟調傾向を示している。ロシアのエネルギー分野に投資している国際投資家は、ロシアの投資環境、特にそのエネルギー政策について憂慮を深めている。英露合弁のTNK-BPは大きな教訓を残しているのである。 インペリアル・エナジーは2004年の設立。主にロシアとカザフスタンで石油・天然ガス開発を手がけている。昨年末時点の原油生産量は1万b/dであったが、今年末には2.5万b/dに達する見込みであり、さらに2011年には8万b/dに引き上げるよう計画している。 (新華網 8月28日)
インドの国営石油会社大手ONGCは26日、ロンドンで上場しているロシアのインペリアル・エナジーを14億英ポンド(約26億米ドル)で買収すると発表した。
ONGCの買収価格は1株12.5ポンドになる。同買収案はロシア政府の正式承認が必要であるが、承認には問題はないと見られる。
1株12.5ポンドはONGCにとっては高価な買物になるが、しかし、買収後にONGCは、インペリアル・エナジーの株式をガスプロムも含むロシア国有企業に譲渡することを余儀なくされる恐れがある。ロシアとグルジアの衝突によって国際石油市場はますます不安定になり、また、ドル高基調のため石油価格は軟調傾向を示している。ロシアのエネルギー分野に投資している国際投資家は、ロシアの投資環境、特にそのエネルギー政策について憂慮を深めている。英露合弁のTNK-BPは大きな教訓を残しているのである。
インペリアル・エナジーは2004年の設立。主にロシアとカザフスタンで石油・天然ガス開発を手がけている。昨年末時点の原油生産量は1万b/dであったが、今年末には2.5万b/dに達する見込みであり、さらに2011年には8万b/dに引き上げるよう計画している。
(新華網 8月28日)