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IPI天然ガスパイプライン問題でイ印パ3国の合意が間もなく成立…イラン大統領 (08/09/03)
2008/9/3
アジア【石油・天然ガス】

 インドを訪問しマモンモーハン・シン首相と会談したイラン大統領アフマディーネジャードは8月29日、インド、パキスタン、イランの3国は、3年以上も先延ばしになっていた天然ガスパイプライン問題で間もなく最終結論を出すと表明した。アフマディーネジャード大統領は、3国の政府関係者が今後45日以内に天然ガスパイプラインプロジェクトに関するあらゆる懸案を解決して、3国首脳に報告し、その後、3国首脳が最終決定を下すとした。

 一方、インド外務次官メノンも、なお大量の作業が残っているものの、3国の天然ガスパイプラインプロジェクトは実現可能であるとし、インドとイランの首脳が会談において同プロジェクトを推進する具体的な方法について討議したことを明らかにした。メノン外務次官は、天然ガスパイプラインは単なる商品取引ではなく、3国間の信頼構築の上に成り立つと表明した。

 なお、IPI天然ガスパイプラインをめぐる交渉は1990年代初頭に開始されたが、その進展は遅く、昨年7月には、パイプラインの通過料をめぐってインドとパキスタンが紛糾し、交渉は中断されていた。しかし、今年8月25日には、パキスタンとインドがパイプラインの鍵となる問題で歩み寄り、来年のパイプライン着工で合意が成立した。

 (中国油気管道網 9月3日)