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中国
【新エネルギー】

DMEバス 2010年の上海万博に100台投入 (08/09/25)
2008/9/26
中国【新エネルギー】

 「軽油よりもクリーン、水素よりも便利、天然ガスよりも安全」とされるDME自動車が年内にも上海でお目見えする。DMEは軽油やLPGの代替エネルギーとして将来有望であると説く上海交通大学エネルギー学部長、世界DME協会副会長の黄震氏に話を聞いた。以下、黄氏の話。

 昨年、上海でDMEバスの路線走行試験を行ったが、年内には営業運転に投入する。DMEバスは1、2年内に大量生産に入り、2010年の上海万博では100台のDMEバスが運行される。

 このバスは、軽油を利用せず、DMEのみを燃料とする環境保護型新エネルギーバスであり、騒音や排気ガスが少なく、黒煙がゼロである一方、強力な動力性能を備えている。

 現在、張家港、広州、北京、南京等もDMEバスのモデル都市に名乗りを上げている。これらの都市はいずれもDME生産拠点に近い都市。なぜなら、DME自動車の普及はDMEサービスステーションと切り離せないからである。昨年5月、世界初の自動車用DMEサービスステーションが上海で試験運営を開始した。このサービスステーションは、上海市経済委員会が先頭に立って進める「DMEエンジン産業化重要技術研究」プロジェクトの一環であり、新奥集団傘下の上海新奥九環車用燃気公司が開発、建設、施工、運営に当たっている。

 DMEバスはコストが気になるところだが、燃料コスト、改造コストいずれも相対的に安い。但し、それはあくまで大量生産が前提である。新型エネルギーはどのようなものであれ、最初の応用段階の開発コストはそれなりに高い。

 (中国石油新聞中心 9月25日)