国務院国有資産監督管理委員会の李栄融主任は先頃、国有企業は再編・買収を進めるとともに、欧米の不景気や人民元高を機に欧米の一流企業の買収に乗り出すべきであると表明した。

　李栄融主任の指摘によると、中国企業の「走出去」戦略（対外進出戦略）は西側の多国籍企業からの巨大な圧力や発展途上国の法制度の不備、政治的不安定等のリスクに直面しており、こうした状況にあっては、国有企業は「走出去」戦略を積極的に実施するとともに、投資先国の法律や現地の風俗、文化、伝統を研究して、法的リスクや政治的リスクを避けることが必要になる。また、国有企業は現実に基づき様々な計画案を準備して投資事業の成功を期するとともに、企業の発展戦略、計画や人的資源に基づいて再編・買収を実施することも必要である。

　（中国証券報 9月27日）