中国海関総署が14日発表した統計によると、9月期の中国の石油製品輸入は前月より79万トン少ない255万トンに止まり、今年に入ってからの最低量を記録した。輸入額は22.8億ドルであった。

　石油製品輸入の減少は、オリンピック閉幕後、国内の石油製品の在庫に余裕が生じ、中国石油化工(SINOPEC)と中国石油天然ガス集団(CNPC)の石油製品輸入がペースダウンしたことを反映している。これより先、中国国内の石油製品逼迫に対応するため2大石油大手は輸入を大幅に拡大し、5月の輸入量は466万トンになったが、ここに来て一段落した形。

　9月の輸入減少の原因について、中国サービスステーションネットの首席情報官李?c氏は、中国国内の需要減少と国際原油価格の下落を挙げている。これまで赤字が原因で操業を停止していた製油企業は次々と操業を再開し、石油製品の供給が増えたことが、輸入減少につながったようだ。

　（新華網 10月15日）