パキスタンのクレシ外相は18日、ザルダーリー大統領の訪中成果を発表し、中国がパキスタンの原子力発電所2基の建設に協力することを明らかにした。

　中国が協力するのはハシマ原子力発電所第3期と第4期。発電量を680MW増やして、パキスタンの増大する電力需要を賄い、エネルギー不足緩和に一役買う。なお、首都イスラマバードから124マイルの距離にあるハシマ原子力発電所の第1期はすでに運転しており、第2期は2011年に竣工する予定である。

　ザルダーリー大統領訪中に際して、中パ両国は、12件の協定や了解覚書に調印した。原子力発電の他、水力発電と灌漑、通信衛星、IT、通信、放送、農業、鉱業等の面で幅広い協力を展開する。

　また、両国は間もなく2国間貿易協定に調印する予定。現在、中国からパキスタンへの輸出は50億ドルに上るが、パキスタンから中国への輸出は10億ドルに過ぎない。

　パキスタン大統領は今後3ヶ月に1回、中国を訪問することを決定し、両国経済の融合を促進することになる。

　（星島環球網 10月20日）