国家発展改革委員会は、2008年末時点の中国の石油製品在庫が過去最高水準に達し、2008年上半期はタイトであった国内石油製品供給が目下緩和に向かっていることを明らかにした。業界筋によると、昨年12月下旬から各地で次々と始まった「値下げによる販促」もこうした供給状況の変化を物語っている。また、昨年11月末時点で、中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工集団(SINOPEC)のガソリン在庫は3,480万バレル、軽油在庫は5,200万バレルに上っていた。
　
　特に軽油については、ここ数ヶ月連続で販売不振が続いている。旧正月は軽油消費のシーズオフに当たるため、販売量は大幅な減少を呈している。SINOPECによると、旧正月期間における上海の軽油販売量は30％下がったとのこと。旧正月は例年軽油消費が少ないが、今年は多くの工場で操業再開が遅れており、3月にならないと軽油需要は回復しない見通し。CNPC経済技術研究院の高級工程師である龑金双氏も、石油製品需要、特に農業と工業分野の需要が増加し始めるのは3月以降と見ている。2月の主要製油所の原油精製量は昨年12月及び今年1月に比べ若干増加する見込みである。

　（中国経済網 2月4日）