広州華南石炭交易センターによると、中国、特に中国南部の石炭輸入の急増ぶりがますます顕著になっている。広州税関統計によると、今年1月の広東通商口経由の石炭輸入は前月比39％増の91.1万トンになった。また、別の統計によると、広州港の石炭輸送量も前月に比べ3割増えている。

　中国南部の石炭輸入急増には、粤電集団など多くの電力企業がベトナムとの間で石炭輸入契約を結んでいることが背景にある。今月17日の新沙埠頭の山西省産優良混合炭（5,000kcal）価格が1トン680元であったのに対し、ベトナムの同級品のCIF価格は640元で、40元もの開きがある。しかし、国際市場から中国への石炭供給能力は国内供給のわずか2％前後に過ぎず、石炭輸入の大幅な増加は国際石炭価格の高騰を招くことになる。従って、当面の石炭輸入の増加は、電力企業の交渉のカードと見なすことが出来よう。

　（新華網 2月24日）