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アジア
【エネルギー全般・政治経済】

カザフスタン大統領のトルクメニスタン訪問 その目的と背景 (07/09/26)
2007/9/26
アジア【エネルギー全般・政治経済】

 カザフスタン大統領ナザルバーエフのトルクメニスタン公式訪問は両国の経済関係を強化させることが目的であった。カザフスタンとトルクメニスタンは中国−トルクメニスタン天然ガスパイプラインの建設準備に着手した。この1,300kmに及ぶパイプラインはカザフスタン国内を経由する。

 両国の石油・天然ガス分野における協力には新油田の共同開発もある。カザフスタンは、トルクメニスタンに属するカスピ海の油田開発に参加する意思を有している。

 また、交通運輸分野において協力することは、「シルクロード」が経由する両国の経済関係に新たな活力を注入することになる。目下敷設が準備されているカザフスタン−トルクメニスタン−イラン鉄道やトルクメンバシ−アクタウ−アスタハンのカスピ海フェリーによって、トルクメニスタンからアクタウ間の商品流通が促進されるだろう。

 今回のカザフスタン大統領のトルクメニスタン訪問中、両国首脳は貿易・協力関係のさらなる発展について討議した。トルクメニスタン大統領ベルドイムハメドフは今年に入ってから両国の貿易額は1.5億ドルを突破したが、この数字はまだ小さすぎると指摘し、中国−カザフスタン原油パイプラインが運転を開始すれば、貿易額は何倍にもなるとした。

(新疆日報 9月22日)