中国海洋石油有限公司(CNOOC Ltd.)の南シナ海番禺30−1ガス田が先頃、生産を開始した。同ガス田の天然ガス生産量は3,000万ft3/日になる。

　番禺30−1ガス田は南シナ海東部海域の珠江口盆地にあり、香港から東南へ約240kmの距離にあり、平均水深は200m。

　作業コストの引き下げと効果的な開発を進めるため、番禺30−1ガス田とその付近の恵州21−1ガス油田は複合開発が進められている。開発は2段階に分けられ、恵州21−1ガス油田は2005年に生産を開始した。番禺30−1ガス田が生産を開始したことは第2期工事が無事終了したことを意味している。

　番禺30−1ガス田の天然ガスは3本の海底パイプラインによって珠海市の天然ガス処理施設に送られ、処理を施した後、下流のユーザーに供給される。

　番禺30−1ガス田の天然ガスの生産量は今後徐々に9,300万ft3/日に引き上げられ、安定生産に入る。

　なお、番禺30−1ガス田は中国海洋石油が権益の100％を有している。

　（新華網 3月20日）