米国ブルームバーグ社11日付報道によると、中国とカザフスタンは、中国からカザフスタンへの100億ドル融資と、中国石油天然ガス集団(CNPC)による在カザフスタン石油会社の株式保有で今週中にも合意に達する見通し。

　中国政府筋によると、CNPCが買収を計画しているのは、カザフスタン国営石油ガス会社KazMunaiGas傘下のMangistaumunaigas株の一部。中カ両国は今月15日、カザフスタン大統領ナザルバエフの訪中時に関連協定に調印するとのこと。

　国際金融危機以降、エネルギー価格と原材料価格の低迷が続いているため、カザフスタンの輸出収入は減り続けている。同国の今年1〜2月の石油生産量は前年同期比7.5％増になったが、輸出収益は56.1％減少した。石油・天然ガス輸出収入の大幅な減少のため、カザフスタンが経済危機に対応しようにも景気刺激策の実施が難しくなり、また同国の石油・天然ガス産業計画にも影響が及んでいる。カザフスタンは2015年までに75億ドルの外資を導入して石油採掘精製産業やエネルギーインフラ建設に当てるよう計画している。現在、中国とカザフスタンの投資分野における協力は、エネルギーのみに止まらない。両国間の自動車道路や鉄道の建設、農業生産、水力発電所建設など資源分野以外でも多くの共同事業が進められている。中カ両国が発表したデータによると、非資源分野における共同事業は40件に上る。

　（中国能源網 4月14日）