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【石油・天然ガス】

台湾中油が中国での製油事業を検討 (09/06/08)
2009/6/9
中国【石油・天然ガス】

 台湾中油は中国もしくはベトナムにベースオイル(潤滑油の原料)工場の建設を検討している。投資額は100億台湾ドル以内(約300億円)とのこと。台湾中油が海外に製油所を設けるのは初めてになる。

 台湾中油は、台湾プラスチックと並ぶ台湾2大石油会社。同社は高雄、桃園、大林に製油所を有し、原油精製量は合計72万バレル/日になる。

 台湾中油は石油資源の探査、開発分野で様々な計画を進めており、昨年中国石油天然ガス集団(CNPC)と上流分野での提携で合意した。

 台湾中油の潤滑油事業部長・閻澄は、同社がベースオイル工場を海外に設ける理由について、高雄の製油所(22万バレル/日)やベースオイル工場が2015年までに閉鎖する予定であることを挙げている。

 なお、台湾プラスチックグループも中国にエチレン工場と製油所を建設する計画を進めていたが、現時点では進展が見られない。

 ベースオイルに詳しい息旺能源網のアナリスト史含蕾氏によると、台湾中油が中国でのベースオイル事業を検討しているのは、中国の市場が広大であるから。

 (第一財経日報 6月8日)