海関総署が11日発表した通関統計によると、今年5月の中国の原油輸入量は1,709万トンで、ほぼ昨年3月の1,730万トンの最高水準並みになった。また、今年1〜5月の原油輸入量は7,416万トン、輸入額は243.9億ドルで、輸入量は前年同期比2.4％減、輸入額は53.8％減になった。平均輸入価格はトン328.9ドル。原油輸入量が顕著な回復を示し始めたのは今年4月からで、同月の輸入量は1,617万トン、平均輸入価格は335.7ドル。5月も輸入量の増加が続き、平均輸入価格も370.7ドルに上昇した。

　海関総署が発表した分析レポートによると、原油価格上昇の原因には、G20がIMFへの1兆ドル増資で合意したことによる市場の楽観情緒があり、また、投資家信頼感の回復に伴い、大口商品価格が世界的に徐々に回復している。また、米ドルの下落傾向も原油価格を押し上げる要因になっている。

　（新華網 6月12日）