中国海関総署が11日発表した統計によると、中国の5月の石炭輸出量は119万トン、前月比39％もの大幅な減少を示し、11年来の最低水準となった。一方、今月末頃に公表される5月の石炭輸入量は過去最高を記録する見通しであり、中国の石炭純輸入量の拡大が続くことになる。

　今年1〜5月の石炭輸出量は前年同期比43.1％減の1,053万トン。4月の輸出量は196.2万トンで、前年同月比55.3％減、前月比13.5％減。

　一方、中国の月間石炭輸入量は2008年12月以降拡大が続いており、特に2009年1〜4月は急増傾向を示している。4月の石炭輸入量は916.1万トン、前年同期の2.1倍になり、前月比では59.7％増加して、過去最高を記録した。現在、中国国内の石炭価格が高止まりしているため、輸入量の拡大が続いている。

　（中国能源網 6月15日）