中国石油化学工業協会が先週末発表した最新分析レポートによると、1〜5月の全国の石油化学産業の固定資産投資は前年同期より2割近くの増加となり、また、5月の石油製品生産量は今年に入ってから初めてプラス成長になった。

　同レポートによると1〜5月の全国石油化学産業の固定資産投資は2,906.6億元、前年同期比19.16％増。うち化学工業の固定資産投資の伸び率は31.7％、石油・天然ガス採掘業は4.6％。一方、製油業の投資は引き続き減少し、11.2％のマイナスになった。

　投資の増加に伴い、石油化学産業の生産高も回復傾向に転じ、5月の総生産高は5,383.4億元、前年同期比7.2％の減少となったが、減少幅は縮まり、前月比では7％のプラスになった。中でも化学工業の生産高は、石油・天然ガス採掘業や製油業に先んじてプラス成長に転じ、4ヶ月連続でプラスになっている。1〜5月の石油化学産業の生産高は2.3兆元、前年同期比11.2％のマイナスになったが、減少幅は1〜4月に比べ1.8ポイント縮まった。

　経済の回復開始に伴い、石油製品生産量も顕著な伸びを示している。5月の石油製品生産量は合計1,933.9万トン、前年同期比16.7％増で、伸び率は前月より10ポイントも上昇した。1〜5月の累計生産量も前年同期比4％のプラスと、今年になってから初めて前年同期比でプラスになった。また、5月の石油製品販売量も回復傾向を示している。前年同期比でわずか0.2％のマイナスに止まり、前月比では2.3％のプラスになった。

　（新華網 6月23日）