英国石油大手BPは中国で大型製油所の建設を計画しており、目下合弁相手と交渉を進めている。BPの中国地区総裁・陳黎明氏が明らかにしたが、交渉相手については言及しなかった。

　BPは1995年に中国へ進出し、潤滑油の生産、販売やLPGの輸入、珠海のPTA工場建設など主に中下流事業を手がけてきた。2006年には、中国石油化工(Sinopec)との間で合弁製油所計画が持ち上がったが、SinopecがBPの参加を資本参加に止めるよう希望したため、破談になった。

　大型製油所の建設によってBPは上流・下流一体化の強みを発揮することが可能になる。BPは華東地区においてSinopecと共同でサービスステーション500軒を展開しており、製油所が完成すれば、石油製品を直接卸すことによって仕入れコストを引き下げ、利益を高めることが可能になる。

　（第一財経日報 7月22日）