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中国
【石油・天然ガス】

中国 向こう3年間の石油・天然ガス計画を策定 石油製品備蓄計画も (09/08/11)
2009/8/12
中国【石油・天然ガス】

 先頃開かれた全国エネルギー工作会議は2009〜2010年の石油・天然ガス生産計画を打ち出した。今後3年間の原油生産目標は、2009年1.92億トン、2010年1.96億トン、2011年1.98億トンになる。また、天然ガス生産目標は、2009年860億m3、2010年1,050億m3、2011年1,200億m3。

 生産目標達成のため、中国は松遼盆地、渤海湾盆地など東部旧油田の生産量の安定化、タリム、ジュンガル、オルドス、四川盆地など西部油ガス田の開発の加速、海上石油・天然ガス生産量の増加や南方海成天然ガス探査開発のレベルアップを図ることになる。

 また、2011年には製油規模を拡大し、四川、広州、泉州、上海等で大型製油事業に着工するとともに、ベネズエラ、カタール、ロシア等の石油企業が原油を提供する上で中国国内に建設する大型合弁製油事業も推進する。

 今回策定された計画には、パイプライン建設、クリーン・エネルギー開発や財政支援なども盛り込まれている。

 中国は国家石油製品備蓄も計画しており、2011年に国家石油製品備蓄は1,000万トンに達する見通しである。石油製品備蓄は、近く打ち出される石化産業振興計画にも盛り込まれることになり、今年の備蓄量は300万トンになると予想される。

 中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工集団(Sinopec)は石油製品備蓄タンクの建設を請け負うことになるが、備蓄タンクの運営は中央政府が一括管理する。専門家によると、石油製品備蓄の確立は、国内石油製品価格を安定させ当面の製油企業の在庫増を緩和する上で効果を発揮するだろう。

 中国石油化工協会の統計によると、昨年12月時点の国内製油所の在庫は前年比47%増の1,264万トンに達した。

 (中国日報 8月11日)