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【石油・天然ガス】

CNPC、6年内に海外石油・天然ガス生産量をグループ全体の半分に (09/09/15)
2009/9/16
中国【石油・天然ガス】

 今後6年間で、中国石油天然ガス集団(CNPC)の海外石油・天然ガス生産量はグループ全体の生産量の半分を占めるようになり、同社の国際化戦略は一層深まることになる。CNPCの中核子会社である中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の石油・天然ガス生産量は2015年までに倍以上になるだろう。

 消息筋によると、PetroChinaは海外石油・天然ガスの占める比率を現在の8.7%(1,392万トン)から25%に引き上げるよう計画している。

 一方、親会社のCNPCは、天然ガスと原油の生産量の比率を2015年には各50%にするという計画と、同じく2015年には海外石油・天然ガス生産量をグループ全体の生産量の50%にするという2つの計画を進めている。つまり、CNPCは今後海外石油・天然ガス生産量を絶えず高めていくことになる。

 2008年のCNPCの石油・天然ガス生産量は石油換算で約1億9,800万トン、うち天然ガスは5,970万石油換算トンになり、原油と天然ガスの生産量の比は7:3になる。

 アモイ大学の林伯強教授は、中国の石油輸入依存度は現在の51%から毎年1〜2ポイント上がると指摘、国内への石油供給を確保する上で海外生産の増加は重要な役割を果たすとしつつ、良好な油田が少ないこと、買収が困難であること、管理が難しいことなど、海外生産量を引き上げるのは容易でないとし、中国の石油企業は海外の企業とともに買収を行って、管理リスクを下げ、その他の不安定要因を除去すべきとの考えを示している。

 (第一財経日報 9月15日)