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中国
【エネルギー全般・政治経済】

『2050年中国エネルギー・CO2排出報告』  2050年には中国のCO2年間排出量が最大120億トンに (09/09/17)
2009/9/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 これは、2005年を基準として、2050年における中国の年間エネルギー消費量とCO2g排出量の最大値と最小値を予測したもの。

 国家発展改革委員会能源研究所の定義による「標準シナリオ」では、2050年のエネルギー予想年間消費量は78億tce(標準炭換算トン)になり、「省エネシナリオ」では66億tce、「低炭素シナリオ」は56億tce、「低炭素強化シナリオ」は50億tceになる。また、上記の4シナリオに対応する2050年のCO2年間排出量は122〜87億トンになる。

 もし1978〜2008年におけるエネルギー消費の増加ペースに基づいた場合、2050年の中国の一次エネルギー需要は270億tceに達することになるが、もとよりこれほど多くの石炭を産出することは不可能であり、排出圧力に耐えることも出来ない。

 『2050年中国エネルギー・CO2排出報告』は、現在工業部門に置かれているCO2削減策の重点を、工業、建築、交通に等しく置くとともに、27の分野で低炭素経済を発展させるよう提言している。また、エネルギー産業の中で、水力発電、原子力発電、風力発電、ソーラーの比率を高め、現在の石炭火力発電の半分以上にするべきとしている。

 『2050年中国エネルギー・CO2排出報告』の予想によると、2010年以降、中国の工業分野の低炭素開発には年間1兆元が投入され、2020年以降は交通、建築分野の低炭素経済に対する投資は年間1兆5,000億元に上ることになる。

 (中央電視網 9月17日)